令和2年度のお礼
チームに関わって頂いた皆様、1年間活動へのご理解とご協力ありがとうございました。
今年も「プレイヤーズファースト」、「価値ある勝ちを目指す」を理念に活動をして参りました。今年は3月から新型コロナの影響で休校が続き、高校総体の中止、リーグ戦の延期とレギュレーションの変更など満足いく活動ができない1年となり、3年生の気持ちを考えると本当に胸が痛みました。
その中でも何とか3年生に区切りと思い出を作る機会を設けたいと考え、休校開けには3年生同士の紅白戦を1,2年生の応援と保護者の方々の観戦の中、公式戦に近い雰囲気で行うことができました。その後に行われた総体代替大会には選手権まで活動を続ける3年生を中心に出場して優勝を勝ち取り、思い出に残る大会を作れたのではないかと感じています。
また、今年は公式戦が少なく、リーグ戦も昇降格がなかったりしたことで、逆に色々なチャレンジができた年でもありました。昨年末に広島で行われたボトムアップクリニックに参加した経験を生かして選手主導の活動を増やし、試合時のシステムや戦い方、試合中の選手交替、システム変更など自分たちで考えてゲーム運びができるようになったのはチームにとって大きな財産でした。
最後の選手権県大会は無事に開催することができ、本校は3回戦、4回戦と苦戦もありましたが勝ち上がり、いよいよ大津高校との準々決勝という時に学校でクラスターが発生してしまいました。1週間チームで練習ができず、出場できるかどうか最後まで分かりませんでしたが試合前日の午後に全員の陰性が確認でき、保健所の許可がでて出場できることとなりました。この試合に向けて数週間前から準備をしてきたこともあって、前半は粘り強く戦えていましたが、体力面の不足は否めない所があり、後半に失点を重ね敗れました。しかし選手達は最後まで諦めず戦ってくれましたし、試合をさせてあげることができて本当によかったと感じました。
次年度もコロナ禍の中、どのような形で大会が行われるか不透明な部分はありますが全国大会出場と九州リーグ昇格を目標にしながらも「すべての選手が目標を持ち活動できる環境」を継続できるよう頑張っていきます。
最後に選手権後から本格的に新チームがスタートしました。選手達で考えたスローガンは「Realize~苦を楽しむ人になれ~」です。Realizeには総体、選手権で優勝という大きな目標を実現させるという志と、サッカー以外の様々な取り組み(係やボランティアなど)全てにおいて良いものを実現させるという意味が込められています。~苦を楽しむ人になれ~は実現させるためには苦しいこともあり、それを乗り越えていくには苦を楽しむことも必要だという考え方です。
そのスローガンのもと、先日まで3つのカテゴリーに分かれ活動をしてきました。TOPチームも1年ぶりに遠征にも行くことができて、3日間、寝食を共にして試合をすることで成長が感じられ自信もついてきたと思います。
新年は例年、3日に託麻グラウンドで初蹴りを行なって来ましたが、今回は神事と練習のみとさせて頂きます。卒業生で参加して頂く予定だった方は申し訳ありませんが今回はご遠慮下さい。
今年はコロナの影響で様々な活動が制限されることになりましたが、今後も選手、チームの成長のため色々な取り組みをしていきたいと思います。そのためには今年同様チームに関わって頂く方々のご協力が欠かせません。新年もどうぞよろしくお願い致します。
熊本学園大学付属高等学校サッカー部監督 厚 晴仁